2020/08/17 22:08
~はじめに~
使い込む度、美しい艶としなやかさが生まれるレザーバッグ。その魅力は何といっても「経年変化 / エイジング」です。しかし日々のメンテナンスを怠ると乾燥によるひび割れなど、様々なトラブルを招き、経年「劣化」してしまいます。
「でもレザーのお手入れって難しそう。」
「お気に入りだから失敗するのも嫌だし。」
このように革のお手入れ方法にお悩みの方も多いはず。そこで、この記事ではだれでも簡単にレザーメンテナンスを楽しめるように、10のポイントを3つのステップにまとめてご紹介します。それでは、楽しいレザーケアタイムを満喫して下さい。
オイルケアのタイミング
・汚れやホコリを取り払うためにブラッシングは基本的に毎日3分でも行うといいでしょう。
・オイルケアは革の状態にもよりますが1ヵ月に1回程度が目安です。
・しっとり感が弱まり、革質にかさつきを感じ始めたらお手入れ時です。
用意するもの
・馬毛または毛先の柔らかいブラシ
・レザーメンテ用オイルまたはクリーム
・オイル塗布用の布またはスポンジ
・乾拭き用の布またはグローブクロス等
STEP 1 : ブラッシングでホコリを落とす。
ブラッシングはレザーケアの基本のキ。どんなレザーケアもまずはホコリを取り除くことから始まります。ホコリが付いたまま一生懸命オイルを塗ったところで逆効果。汚れに栄養を与えるようなもので余計に傷んでしまいます。日々のお手入れはブラッシングでホコリを取るだけで十分です。
① ブラッシングに適しているのは柔らかな馬毛ブラシ。硬い毛は革を傷付けることもある為、注意が必要です。
② 決して強くこすらず、優しく撫でるように。肉眼で確認できる表面のホコリの取り除きます。
③ 縫い目などはホコリが溜まりやすいので、特に入念にブラッシングをします。
STEP2:オイル(クリーム)を塗る。
「革 leather」も「皮膚 skin」も同じ繊維質。でも革は肌とは違い再生能力はありません。よって、乾燥を防ぎ保湿することが健康なレザーを長持ちさせる秘訣です。乾燥などでひび割れてしまってから慌ててケアしても時すでに遅し。繊維が離れてしまう前にオイルやクリームを塗って保湿を心がけましょう。
④ ホコリを落としたら柔らかい布やスポンジに1円玉サイズのオイルを取ります。
⑤ 布にオイルを馴染ませたら、円を描くように全体に塗り広げていきます。一度に塗りきらず、何度も薄く塗り重ねるイメージです。
⑥ オイルケアのポイントは「薄く手早く」。オイルをベタっと付け過ぎるとシミの原因にもなります。
STEP3:乾拭きをして仕上げる。
オイルを塗り終えたらいよいよ仕上げです。ただここで焦らず、ちょっとひと息ブレイクタイム。革にオイルが浸透し表面が乾くまでの間、約1時間ほど待ちます。コーヒーを飲むも良し、週末の予定を立てるも良し。時間を有意義に、ゆっくり楽しむのもレザーケアの醍醐味です。
⑦ 塗り終えたらベタつきが無くなるまで、風通しのいい場所で約1時間ほど乾かします。季節や室温で乾燥時間は変動します。
⑧ 表面が乾いたらもう一度全体をブラッシング。均一にオイルを行き渡らせると同時に浸透も促します。
⑨ 最後に優しく撫でるように乾拭き。染み込みきれずに残ったオイルをキレイな布でふき取り完了です。
⑩ 乾拭きをすることで表面に油膜が張り光沢が生まれます。また油分による防水効果も期待できます。
~最後に~
ともに時を刻み、歳を重ねてゆくレザー。時間の経過とともに味わい深い「経年変化」を楽しめます。そのためにはやはり人もカバンも定期的なケアが必要です。かといって肩ひじ張らず、もちろん休日や時間の空いた時で構いません。そうすればきっと手をかけた分だけしっかりと応えてくれるでしょう。たまには別のカバンに詰め替えて、休息を取らせてあげることも忘れずに。
5年先も10年先も、レダーメイクスのバッグを使い続けていただきたいからー。
是非、日々のパートナーとしての働きをねぎらっていただければと思います。